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【レポート】東京オリンピックの会場となるさいたまスーパーアリーナ開催まであと3日!「2m台の選手が多いことは、僕にとってはすごくためになっています」シェーファー アヴィ 幸樹選手

「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」はさらなる世界の強敵を迎え、東京オリンピックの会場であるさいたまスーパーアリーナでAKATSUKI FIVE 男子日本代表は3試合を行います。8月22日(木)には、FIBAランキング5位と最も高いアルゼンチンと対戦。アルゼンチンはフリオ・ラマスヘッドコーチの母国であり、2012年ロンドンオリンピックで4位に導きました。当時のメンバーの中で「FIBAワールドカップ2019」のロスターに入っているのは、NBAで活躍した39歳のルイス・スコラ選手と、司令塔のファクンド・カンパッソ選手の二人だけ。彼らはアルゼンチンのスターターとして、存在感を示しています。今月終わったパン=アメリカン競技大会で優勝を飾り、現役NBA選手はいませんが、世界の強豪であることに変わりありません。

2年前、ラマスヘッドコーチを招へいするにあたり、東野智弥技術委員長は「アルゼンチンは日本と身長や状況が似通っているのに、世界で勝っていること」に着目しました。FIBAワールドカップへ向けたアルゼンチンの平均身長は196cmです。現在16名の男子日本代表候補選手の平均身長は、197.4cmと上回っています。ポイントガード争いもさることながら、現在2mを越える選手を8人揃えるフォワード、センター陣も熾烈な競争を行いながら強化を進めています。

竹内譲次選手(アルバルク東京)は「今は(八村)塁がメインオプションになっており、逆に彼がいない時間帯は僕が出ることになるので、違う流れでバスケットを作らないといけないと感じています」と、シックスマンとして新たな役割に挑んでいます。

先発出場を果たす”BIG3”の1人、ニック・ファジーカス選手(川崎ブレイブサンダース)は「3人で一緒に練習できたのも1回しかなく、まだまだ足りていません。アルゼンチン戦までにしっかり練習を重ねていきたいです」。このコメントを残したのはニュージーランドとの2戦を終えたあとであり、あれから8日を経たアルゼンチン戦が楽しみです。

2m台の選手が8人いますが、プレータイムを得られていない選手もいます。練習試合として、14名までロスターを拡大したニュージーランドとの第2戦は、竹内公輔選手(宇都宮ブレックス)とシェーファー アヴィ 幸樹選手(滋賀レイクスターズ)が活躍。ファジーカス選手は、「第1戦で試合に出られなかった分、モチベーションが高かったです。彼らがコートに立ち、勢いをつけてくれたのはチームにとっても大きかったです」とインサイドの層が厚くなっています。

第2戦で8分22秒出場したシェーファー選手。「僕の持ち味は走ることでもあるので、まずはディフェンスで真っ先に戻ることを意識していました。オフェンスはスクリーンをかけるなどできることをまずはやるだけなので、とにかくディフェンスでブロックやゴール下を守ることに集中していました」と言うように3リバウンド、そして2ブロックを記録し、会場を沸かせました。

「練習中も気を抜いたら簡単にリバウンドを獲られてしまいます。常にボックスアウトをすることは、これまで以上に意識が高くなりました。2m台の選手が多いことは、僕にとってはすごくためになっています。他の選手にとっても、大きい選手同士がマッチアップしながら切磋琢磨できていると思います」とシェーファー選手が言うように、試合に出られなくても男子日本代表の力になっています。

マッチアップによっては日本の方が身長で上回る可能性もあるアルゼンチン戦。相手を熟知し、この身長でも世界の勝ってきたラマスヘッドコーチがどのような試合をするのか──。チケットは完売間近となっており、完売した場合は当日券の販売は行いません。チケットのお求めはお早めに!

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