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第3戦:男子日本代表86-83ドイツ代表 18,355人を熱狂させる大金星

「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」は、第2戦のアルゼンチン戦(16,211名)を上回る18,355名が埋まったさいたまスーパーアリーナ。FIBAランキング22位のドイツに対し、同48位の日本が86-83で逆転勝利し、大金星を挙げました。「FIBAワールドカップ2019」において、ヨーロッパ勢から初勝利を目指すAKATSUKI FIVE男子日本代表にとっては、自信を得るとともに大きな弾みとなる勝利です。

フリオ・ラマスヘッドコーチは、「今日の勝利はとても満足しています。強豪ドイツを相手に、課題となっていたディフェンスの向上が見られたことが良かったです」と評価します。これまで2連敗したニュージーランドとの練習試合、アルゼンチン戦を通して100点以上の失点を許してきいました。その2試合と日本のシステムに対する変更点はなく、「実行力が大きく違いました」とラマスヘッドコーチは勝因を挙げます。

渡邊雄太選手(メンフィスグリズリーズ)は、「今日もドイツに3Pシュートを39本も打たれています。これまでのニュージーランド戦やアルゼンチン戦では、それを決められてしまったことでハイペースなゲームになってしまいました。今日は相手が外してくれたシュートもたくさんありましたが、1on1で崩されたときに自分たちも粘り強くディフェンスし、最後まで諦めずにコンテストに行ったことが改善できた部分です。それが25%という確率が低い3Pシュート率にもつながったと思います。80点台に抑えられたのも、最後までディフェンスで足を動かし続けることができたからです」とこれまでの反省点を生かし、勝利につなげました。

試合後の記者会見では、「試合に勝ちましたが、リバウンドはすごく負けています」と開口一番、反省点を挙げたのは八村塁選手(ワシントンウィザーズ)です。そのリバウンド数は日本の33本に対し、ドイツは43本と大きく上回り、またオフェンスリバウンドを22本も許すとともに、そこから失点につながりました。FIBAワールドカップ2019で対戦する「トルコやチェコはドイツよりもサイズが大きく、アメリカは身体能力が高い選手の中でリバウンドで対抗できるようにしていかなければなりません」とラマスヘッドコーチが言うように、世界では身長差が生じる日本にとっては永遠の課題です。

ドイツに勝利したことを自信に持つ選手たちですが、篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)は「ドイツがどれだけ僕たちに対して、100%の力で向かってきたどうかは計り知れません」。渡邊雄太選手(メンフィスグリズリーズ)も「ドイツは昨日と連戦だったことで、疲労も多少はあったと思います」とこの勝利に浮き足立つことなく、さらに努力を続けて完成形を目指していきます。八村選手は「リバウンドを修正すれば、さらに強くなることが今日の試合で分かりました」と言うように、まだまだ伸びしろが多くある証拠です。

明日8月25日(日)は史上最強・男子日本代表が、FIBAワールドカップ2019を前に国内最でのラストゲームを行います。対戦相手のチュニジアはFIBAランキング51位と日本よりも下にいますが、アフリカ大陸予選1位通過した実力は侮れません。216cmのビッグマン、#50サラ・メジリ選手はドイツ戦で30点を挙げ、そのうち3Pシュートを3本決めています。良い形でFIBAワールドカップ2019へ向かうためにも、ファンの皆さんとともに日本一丸となって3勝目を目指すだけです。

当日券は11時より発売を予定しています。また、チュニジア戦の模様はBS朝日、バスケットLIVEにて生中継されます。

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